先日、私が通う浦和柔道センターの新年会で柔道の師匠(以下先生)から興味深い話を聞くことが出来ました。
先生は東京オリンピックの代表候補だったこともあり、柔道の歴史上において伝説とされている人物とも試合や稽古をしたことがあります。
今回スポーツの世界で言われる”ZONE”についての話を聞くことが出来ました。
(先生はzoneという言葉を使いませんでしたが、話の内容から極度の集中や感情を超えた状態といったことを読み取りzoneという言葉を使わせてもらいました。)
先生曰くZoneに入れる人は、2タイプいて意識して入っていくタイプと本能的に入ってしまうタイプとがあると言ってました。
一方で、先生の大学の後輩で全日本選手権を制したこともあるI先生は本能的にzone入れるタイプだったそうで、稽古等で感情のリミッターが外れると投げたら絶対的に危険だという場所に引きづっていき投げようとしたと言っていました。
先生から見ると今話題のあの選手もこのタイプで、強いけどひとつ間違うと傷害事件を起こしかねない危うさがあると言ってました。
(私は力道山や朝青龍がこのタイプだと思ってます。)
『練習の通りやれば勝てる』という言葉がよく囁かれますが、試合は練習とは全く違った精神状態であり自分や相手が100%以上の力出すことも可能で、練習通りなんてことは先ずありません。
『試合は殺し合いだよ』というようなこと先生が言ってましたが、一流同士の対決は凡人には分からない極限の精神状態なのでしょうね。
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